PROJECT STORY
原子力発電所災害復旧工事プロジェクト
大地震による津波と、それに続く爆発事故で大きなダメージを受けた原子力発電所。放射能被害を抑えるための対策工事をするにあたり、大きく破損した建物を解体するため、ナベカヰの作戦が始まりました。
問題点
今回、ナベカヰが施工することになった4号機は、建屋の上部が大きく破壊されていました。
燃料プールから燃料棒を取り出す為には、震災により破壊された建屋上部を解体・撤去し、再度天井クレーンの建設を行う必要がありました。
しかし、建屋の最大高さは50m以上にも及んでおり、一般的な重機では届かないうえ、建屋上部も激しく損傷しており重機を乗せて解体を行える状態ではないという問題がありました。
また、作業員の放射線対策も重要な課題となっていました。
解決策
まず作業員の放射線対策については、重機のキャビンに鉛板を張り巡らし、更に外の空気を取り入れる部分に放射線対策用のフィルターを装着しました。それにより、重機オペレーターの放射線量が大幅に軽減され、長時間の作業や高い放射線エリアでの作業が可能となりました。
また、解体作業については、最高作業高さ65mまで可能な「SK3500D」を投入し、天井の鉄骨や外壁部分の解体・撤去を行いました。そして、作業スペースを作ったうえで頑丈なフレームを内部に構築、そこに重機を乗せて、内部の解体作業行うという工法を採用しました。
結果
ナベカヰの一連の作業は、無事終了致しました。
一日も早い復旧をお祈り申し上げます。