PROJECT STORY

文化施設災害復興支援工事プロジェクト

東日本大震災で大きな被害を受けた大型建物の解体工事。 一部損壊している建物をいかに安全に解体するかが、当工事の最大の課題でした。

東日本大震災によって、被害を
受けた建物の解体

東北文化会館は東日本大震災により大きな被害を受けた、宮城県仙台市にある文化施設です。震災時、全国44都道府県から緊急消防援助隊が被災地に派遣された際に隊員の野営施設や、消防車待機場所等、救助の拠点として使用されました。

10km程離れた沿岸部には津波の被害もあった地域ですが、この建物自体も地震により外壁には亀裂が入りタイルが脱落、建屋内部では天井や壁の石膏ボードが脱落し、屋上部分と建屋本体との接合部には大きなひずみが発生しておりました。

東北文化会館
東北文化会館

大型重機の活用で、解体作業を 安全、且つ効率的に

この建物は地上から約40mの高さがありますが、一般的にこのレベルの高さの建物を解体する場合は、クレーンで解体重機を屋上にのせて解体しながら降りてくる「階上解体」という工法が選択されます。

しかし、災害によるダメージを受けた建物に重機のような重量物を載せることのリスクが懸念されました。 そこで今回、最大作業高さ65mを誇る当社所有の超大型重機「SK3500D」を投入し、すべて地上から解体する方法を選択することで、安全かつ素早く解体することを目指しました。

超大型機SK3500Dが活躍!
超大型機SK3500Dが活躍!

綿密な打ち合わせと 改善案により、 困難な状況を乗り越える

解体そのものは地上から行うことになりましたが、問題となったことの一つに躯体解体の最後に壁を解体する「壁倒し」があります。

一般的な壁倒しでは、壁を建物の内側へ倒すのですが、一部の壁にベランダが設置されており、これを通常の方法で倒してしまうと、重量バランスの関係で内側ではなく外側に倒れてしまい大事故に繋がる危険性が考えられました。

そのため、壁倒しの支点となる柱部分の溶断位置範囲を入念に検討し、作業時における作業員の配置や無線連絡方法、退避位置などを綿密に打ち合わせました。

さらに震災の影響を受けている建物なので、作業を進めるごとに壁やベランダの脱落、梁や柱の異常などがないか細かく確認しながら壁倒しを行いました。

また、この建物の同じ敷地内には使用中の建物があり、解体作業で発生した粉塵がそのエリアまで飛んでしまう懸念があったことから、解体作業中は一般的な散水機による散水だけでなく、当社オリジナルの高所散水用重機や重機のブーム先端に配置した散水ノズルによる散水を併用し、周辺環境に配慮した解体作業を行いました。

打ち合わせ風景
打ち合わせ風景
壁倒し
壁倒し
計画図
計画図

現場監督より、工事を終えて

谷田 泰典

「自分一人の固定観念を捨て周囲の人々と コミュニケーションをしっかりとる」

谷田 泰典

この現場では、通常とは異なる状態の建物を解体するということ、また周辺環境にも配慮しなければならないこと、この2点について特に集中して取組みました。解体作業にあたってはお客様との事前打合せはもちろんのこと、現場で一緒に作業をする重機オペレーターや各作業員と密に連絡・確認・相談を行い作業を進めました。その結果として、事故ゼロ・クレームゼロを実現することができ、特に安全についてはお客様から安全表彰を受けるなど高い評価をいただきました。

仕事の上で一番大事なのはコミュニケーションです。【ナベカヰ 改革8箇条】に基づき、自分一人の固定観念を捨て周囲の人々とコミュニケーションをしっかりとることで質の高い作業を行うことができると思います。

ナベカヰは今後も固定観念を捨て、改革を進めていきます。

ナベカヰ 改革8箇条

ナベカヰ 改革8箇条

プロジェクト一覧へ戻る>