近年、都市部の再開発においては、解体対象となる建築物の高層化・大型化・高強度化が顕著であり、それを安全かつ効率的に解体できる大型重機が求められております。
従来、25m(ビル8階建て相当)を超える高さのビル解体においては、地上からの解体が行える重機がなかったため、止むを得ず重機をビル屋上へ配置し、上部から解体を進めることとなり、安全性や工期短縮の面において課題となっていました。
そこでナベカヰは、コベルコ建機様と超大型ビル解体機の共同開発を実施し、2005年にSK3500Dの1号機を完成させました。
SK3500Dは、幅広・低重心で安定性が高い200tクローラクレーンの足廻りを採用し、この他にも様々な安全装置を装備、パワフルなエンジンや各種ブーム・アタッチメントにより、安全かつ高性能なビル解体を実現しました。
SK3500Dは、最大作業高さ65mを実現し、これはギネスブックに「世界最大のビル解体機」として登録もされております。
■SK3500D 主要スペック
| 本体型式 | SK3500D | |||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ATT形式 | 3つ折れATT専用 アーム仕様 |
3つ折れATT仕様 | 4つ折れATT 仕様 | |||||
| 41m | 45m | 50m | 53m | 58m | 65m | |||
| A | 最大作業可能半径 | 17000 | 17000 | 19000 | 20000 | 21000 | 22000 | 22000 |
| B | 刃先最大作業高さ | 41360 | 41120 | 45160 | 49860 | 52560 | 57870 | 65030 |
| C | 最大作業高さ | 36910 | 36910 | 41850 | 46780 | 49720 | 55150 | 62310 |
| D | 最大作業高さ時半径 | 6380 | 6380 | 7190 | 8000 | 8590 | 14080 | 15500 |
| E | 最小旋回半径 | 8460 | 8460 | 9270 | 10090 | 10090 | 10090 | 10090 |
| F | 最小旋回時高さ | 20720 | 20720 | 25650 | 30590 | 30590 | 30590 | 30590 |
| G | 最大高さ | 24380 | 24380 | 29250 | 34220 | 34220 | 34220 | 34220 |
| 旋回速度 min-1 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | 1.8 | |
| 走行速度 km/h | 1.1/0.7 | |||||||
| 全装備重量 t | 288.0 | 287.7 | 289.0 | 321.5 | 325.3 | 322.8 | 327.6 | |
| 288.1 | ||||||||
| 接地圧 kPa[kgf/cm2] |
14.9[1.52] | |||||||
| エンジン型式 | いすゞ 6WG1 | |||||||
| エンジン種類 | インタークーラーターボ付直接噴射式ディーゼル | |||||||
| 低格出力 kW[PS]/min-1 |
338[460]/1800 | |||||||
| 使用ニブラー 型式 |
KR1600 TPR |
KS1300 TPR |
KR1500 PR |
KR1200 PR-2 |
KR1100 PR-2 |
KR1000 LPR-2 (強化型) | ||
| KR1300 PR | ||||||||
| 質量 kg | 12000 | 11700 | 6700 | 4750 | 4000 | 2870 | ||
| 5800 | ||||||||
| 旋回方式 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | 自動 | |
| 破砕力(中央) kN[tf] |
2716 [277] |
4148 [423] |
2195 [224] |
2029 [207] |
1764 [180] |
1314 [134] | ||
| 2205 [225] | ||||||||
| 最大開口幅 mm | 1600 | 1330 | 1500 | 1150 | 1100 | 1000 | ||
| 1300 | ||||||||
| ※ATT=アタッチメントの略、単位はすべてmm | ||||||||
■SK3500D ギネス登録
コベルコ建機様と共同開発した「SK3500D(1号機)」は、 2005年9月19日に「世界最大の作業高さ(65.126m)を記録した解体機」としてギネスブックに正式登録されました。
2005年に登場したSK3500Dは、最大65m(ギネス登録済)という作業高さを実現し、高層建築物への対応能力を格段に高めることに成功しましたが、このような建築物は下層部や基礎部においてその強度が上がってきていることから、それを効率よく解体するための大型アタッチメントを装備できる仕様を開発することを決め、2007年にSK3500Dの2号機として、セパレートブーム仕様機を完成させました。
SK3500D セパレートブーム仕様機は、本体や足回り部分は既存のSK3500Dと共通ですがセパレートタイプのブームを装備することで、作業範囲を広くとることができるようになりました。また、ブームの先端に装着するアタッチメントとして大割ニブラー・鉄骨カッタ・10?バケットを同時開発し、より幅広い用途に使用できるものとなりました。
SK3500D セパレートブーム仕様機専用大型アタッチメント 主要スペック
| KS1600TPR | KR2000TPR | |
|---|---|---|
| 質量 kg | 19300 | 19300 |
| 先端最大開口幅 mm | 1600 | 2000 |
| カッタ長さ mm | 1180 | 750 |
| カッタ中間部切断力 t | 621 | 280 |
| プレス中央部圧砕力 t | 336 | 386 |
| 全長 mm | 5415 | 5740 |
| 全幅 mm | 3310 | 3525 |


